The World/ World Map of Dunbine (Westward Countries)
_


ナの国

Kingdom of "Na"

戦乱に終止符を打つべく立った、西方最大の国

結果的にバイストン・ウェルでの戦乱は治まったが・・・



女王:
シーラ=ラパーナ


■ナの国は、アやラウといった国々からレンの海をはさんだ対岸に存在する。直接地続きに接する国は無く、三方を海に囲まれた巨大な半島国家である。王城は、その広大な領土の、ほぼ中央にあるウロポロス城。

■ウロポロス城の建築様式はトルコ風、もしくはスラブ風のものになっており、文化風土は、レンの海を隔てた国々とは多少異なるようである。その姿は城と呼ぶより、宮殿と呼ぶほうがふさわしい。

■ナの国の特質といえば、女王シーラ=ラパーナに対する人々の態度だろう。物語の中でナの民草のは描かれなかったための間違った印象であるかも知れない。ただ、登場した人々から憶測できることは、いくつかある。

■聖女王とも呼ばれる彼女を個人的に知る者は、ほとんどいないはずだ。その女王という概念上の存在を守ることは、ナの国を守ることと、ほとんど同じであるらしい。それは国を愛する、というより土を愛するラウの国の人々とは対照的である。

■国とは何かを共有する人々の集まりである。その何かが、ある一定の地域だったり、民族だったり、文化だったりする訳である。だから、土地が広くなり文化が多様であればあるほど、国として成り立つのは難しくなる。ナの国の場合、共有するもの、それが女王の存在ということになるのだろう。
桶が大きければ大きいほど、そのタガは強力でなければならない。国としての成り立ちを保つため、ナの女王は、神聖でなければならず、高貴でなければならず、一時たりとも人々の期待と尊敬を裏切ってはならないのである。

■女王の存在がどれだけの重要であるか。その象徴的な出来事が、ヨーロッパ戦線での、シーラの負傷であったと思う。ブリッジに攻撃を受け、シーラが生死不明になったグラン・ガランは、自重を支えきれず墜ち始める。これは、グラン・ガランが女王の存在、それを精神的な柱としている人々の力で浮いていたことを意味しているように思う。

■あくまで想像だが、シーラが、正義を行うこと、大義に忠実であろうとしたことは、生来の性質も含めて、こうした背景があったのではないだろうか。

■ナの国の参戦がきっかけだったのか、タイミングをほぼ同じくして、バイストン・ウェルでのオーラマシンの戦乱は終わりを告げる。エ・フェラリオの長ジャコバ・アオンが、そのオーラマシン自身の力を利用して、すべてのオーラマシンを地上に放逐してしまったためである。

■2つの世界が裏と表である以上、ジャコバのしたことは一時しのぎでしかなかったのかもしれない。結果、この混乱を治める力を、世界はナの女王に与えた。「浄化」という、すべてのオーラマシンを破壊しつくす、すさまじい力を。なぜ、彼女にこの「浄化」というジャコバにさえ出来なかったような力が与えられたのだろう。

■それは分からない。ただ、女王という立場の裏に存在した、17歳の少女の立場が、世界のために犠牲となったのは確かだろう。
Back / The World